兼業社労士!流山の二刀流パパブログ

社会保険労務士とキャリアコンサルタントの国家資格二刀流で副業するパパの、お仕事とパパ業の二刀流記事をつらつら書いていきます!

はたらくことに対する価値観の話

皆さんは”はたらく”に対してどんな価値観を持っていますか?

もちろんここに正解も良い悪いもありません。なぜならそれは個々の価値観でしかないから。

とにかく給料だという人もいるでしょうし、給料なんか最低限でいいからやりがいだ、という人もいるでしょうし、とにかく早く帰れるかどうかだ、という人もいるでしょう。どんな知識や経験をできるのかという成長を軸に据える人も、金額のインパクトの大きい仕事、という人もいるでしょう。社名や社格というブランドで選ぶ人もいるでしょう。

どれも間違っていないし、その人の大事な基準です。(もちろん本当にそれでいいの?という観点が必要になることもあります)

そういうPOCOはどんな価値基準ではたらいているのか、ということを今日は書きます。

マズローの5段階欲求

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これご存知でしょうか。私はキャリアコンサルタントでもあるので知らなかったら資格はく奪モノですが、人間の欲求は以下の5種類があり、下位が満たされると次の欲求に進んでいくというものです。

  1. 生理的欲求(食事、睡眠、排せつなど生きる上で避けられない最低ラインの欲求
  2. 安全欲求(危険から身を守りたい)
  3. 社会的欲求(コミュニティに属したい。家族・学校・職場など)
  4. 尊厳欲求(周囲に認められたい)
  5. 自己実現欲求(何か成し遂げたい)

さあ、みなさんはどの次元を生きていますでしょうか。

「残業が多すぎるブラック企業を退職したい!」という人は①~②かもしれません。「とにかくあの有名一流企業に入りたい!」という人は③~④あたりでしょうか。もしかするとそれ自体が⑤なのかもしれませんが。大手総合商社とかでエリートとして活躍してきたけど、生まれ育った地元をもう一度盛り上げたい!とあっさり退職して地元で起業する、名もないスタートアップに信じられないくらい収入を下げて転職する、そんな人は⑤なのかもしれません。

結局自分がどう捉えるかというだけですし、高次にいる人ほど成功者だ、というわけでもありません。①②さえ満たされていれば全くそれ以上望まない、という人もいるでしょうし、いつも誰かに賞賛されていないと気が済まない人もいるでしょうから、答えはありません。

わたしのはたらく価値観

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POCOの”はたらく”における価値観は、

  • 「はたらく上で何らかの制限のある個人に多様なチャンスを提供したい」
  • 「はたらく上で制限があっても輝ける社会を創りたい」

という2つです。

前者は個人に向けた支援で、その実現のためにキャリアコンサルタントを、後者は企業に向けた支援で、その実現のために社会保険労務士を取得したわけです。

というと、あまりにもしっくりきてしまいますが、実はこれは単なる結果論(偶然)です。笑

計画された偶発性

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またまた別の学者でクランボルツという先生がいます。この方は「計画された偶発性」という有名な理論を残しました。
超簡単にいうと「キャリアなんて偶発的なことの積み重ねだから、それを計画的に生かしていこうぜ」的なことです。

例えばどんなに事前に綿密なキャリア計画を作ったって、必要な会社に合格できない、入社したけど倒産しちゃう、異動になる、転勤になる、結婚や介護で退職を余儀なくされる、など偶発的なもので簡単に左右されてしまう。計画に意味がないということではないけど、そういうことがあっても次に生かしていける、生かしていこう、というイミです。

つくづくその通りだと思います。上記もたまたまの積み重ねがこうフィットして今に至るわけで。びっくりします。

個人と組織に多様な機会と環境を

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これまでの記事だと「カネのために副業や!」みたいに思う人もいたかもですが、そうではありません。

民間企業での転職支援が成功するのはほとんどの場合、「働く上でほとんど制限がない方」でした。

例えばシングルマザーで時短で正社員で働きたい、とか介護事情があるから週4日勤務で、とかいう人はほとんどお役に立てませんでした。
なぜなら採用側は高いフィーを払ってわざわざそういう方々を採用することはないからです。(他の応募者にフルタイムで働ける人がいればその時点で不利になる)

本当に支援を必要としている人に価値を提供したい。この人材難の時代にそういう方々を率先して活用できる組織が絶対に勝つ、という信念のもと企業にはそういう人を活用できる場を作りたい。そういう思いで今は主業では働き方改革のコンサルタントをしています。そして副業でも社労士・キャリコンを活用してその実現に向けて動こうとしています。

稼ぎたいだけであれば給料の高い企業に転職するだけでも叶いますし、もっと割のいい副業もきっとあると思います。(株でもFXでも不動産投資でもなんでも)

育児と介護のダブルパンチを抱える世帯もこれからもっともっとたくさん出てきます。それが当たり前になるのがわかっているのだから、柔軟な働き方、多様な人材の活用をもっと身近にしていきたいと思うのです。そんな思いで仕事を選んでこれまでやってきたし、これからもやっていきます。

何を考えてどう生きてきて、こんな価値観にいきついたのかといった出自に関してはまた別途書きたいと思います。